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ポスターには大きな文字で『女と女の本気の戦い』と書かれている。
女の子達も水着姿だが、それぞれがファイティングポーズをとっている。
そして地下の扉からわずかに漏れ聞こえてくる歓声、地鳴り、拍手。
ここでは、毎週土曜日、夜の八時からキャットファイトが行われているのだ。
古びた木製の扉には、チケットはこちらで購入下さいの張り紙。
その横には受付らしき窓口。
そこでチケットを買い中へ入ると、薄暗くて短い廊下がある。
年季の入った汚れた壁には、出場選手の全身と簡単なプロフィールが載ったポスターが並んでいる。
明らかに男性と思われるマスクを被ったレスラーのポスターも貼ってある。
突き当りの扉を開けると、そこはいよいよ試合会場。
正面に四角いリング。
そのリングを天井から照らす幾つものスポットライト。
パイプ椅子に座った40人ほどの観客がその周りを取り囲む。
キャットファイトというと、女同士の取っ組み合いの喧嘩をイメージするかもしれないが、ここでは少し違う。
もちろんエンターテインメントを前面に押し出してはいるが、プロレスに近い戦いを行う。
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