いつもの3人

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 会社から歩いて2-3分、緑地スペースの共用ベンチに、途中のキッチンカーで買ったサンドイッチとドリンクのセットを持って3人で座る。7月に入ればいよいよ暑く、日差しを感じながら外で食べることはできなくなってしまうので今のうちに、という話になったのだ。 「ユッカはどう、6月は忙しいの?」  私が聞くと、大きなホットドッグを頬張りながらユッカが答える。 「そうね、私が持ってるクライアントの特性もあるけど、細々した案件も含めたら結構ハンドリング忙しいかも」 「アシスタント業務もそれに伴って、結構忙しいよ~」 「そうなのね。でも営業さんのおかげで私たちの仕事ができて食べられてるわけですから、ありがたやありがたや」  私がふざけてユッカに拝むポーズをすると、いづなも続いて「ありがたや~」と呟く。 「ちょっとなに急に、おだてたって何もでないよ?」  ユッカが困ったようにあわあわしている。ユッカはすれたところのない、素直な女の子だ。 「別に何もねだったりはしないけど、最近の例の彼氏さんとの話は聞きたいかなぁ」 「えー最近?別に変わりないって…」 「…私たちは、むしろ少しは変わってくれてないかなって期待しているんだけども」  横並びのベンチにユッカを挟む形で座る私たち。奥のいづなも、うんうんと頷いている。
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