憑く

4/4
14人が本棚に入れています
本棚に追加
/4ページ
 ふと、笑い声が消えた。店内を見渡せば、月の光が戻ってくる。  終わったのか、夢を見ていたのか。そう思って水を飲めば、なぜかほんのりと甘い香りが漂う。  次の瞬間、叫び声が上がっていた。開いたメモ帳には、謝罪の5文字が羅列してあった。  憑かれていたのは彼女ではない。憑かれていたのはーー。
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!