衣被(きぬかつぎ)

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ピロンッ 同時に僕のスマホにメールが来た。 差出人は僕の大学時代の友人だった。 『お前の話を聞いて調べてみたんだけどさ。』 小川の中で回る水車に近づく僕。 『アパートの死体、どうも全身が切り刻まれて死んでいたみたいなんだよ。』 須藤さんは以前、この中で回っているのは里芋だと言っていた。 『でさ、お前のいるシェアハウス。どうもヤバイとこらしくてさ。』 回る物体。小さな物体。 …でもそれは、決して里芋ではない。 『出てった住人が十中八九変死しているみたいなんだよ。』
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