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「やばい、すげえ気持ちいい……」
「ひぁっ、ぁ、やめ、そこ、やだ……!」
リュシーは恐慌したような声を上げる。
そんなところまで、と思うほど奥深い部分に、ロイの屹立は届いてしまう。そのまま強引に入り込んでくる。
「い……! あぁっ、や、待って、待っ……!」
胎内であられもない音が響いている気がして、耳を塞ぎたくなる。そこから競り上がる鋭すぎる愉悦の波に、眼窩でちかちかと火花が散った。
「やだっていうわりに、こっちはガチガチだし……中もやめないでって言ってるみたいだけど……?」
言ってねぇよ……!
言いたいのに、口を開けば嬌声しか出てこない。
そんな自分を歯痒く思うのに、身体はもはや先を求めるばかりだった。
「ほら……」
「い、ぁ……っ、あぁっ……」
この期に及んで逃れたいと思っても、後の祭りだ。そんなふうに、戯れのように揺さぶられるだけで、身体は簡単に歓喜を覚える。
熱く充血した粘膜が縋るようにロイへと纏い付き、知らしめるようにゆっくり掻き混ぜられれば、呼応するみたいに内壁がいっそう収縮する。
強制的に開かれたその場所へと、怖いくらいに高ぶったそれが何度も押し入ってくる。やがてぐぽぐぽとでも言うような、形容しがたい音と感触が身体の中から響いてくる。
「ひ――ぁあっ、や、ぁ、だめ、だめ……!!」
「だめ、じゃ、ねぇ、だろ……?」
腰の動きに合わせて、ロイの呼吸が荒くなる。
焦らすみたいに深く浅い抽挿を繰り返されて、その刹那、不意打ちのように最奥を突き上げられると、閉ざされているはずのリュシーの視界が真っ白に弾けた。
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