♥14.契約魔法のせいで

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「やばい、すげえ気持ちいい……」 「ひぁっ、ぁ、やめ、そこ、やだ……!」  リュシーは恐慌したような声を上げる。  そんなところまで、と思うほど奥深い部分に、ロイの屹立(それ)は届いてしまう。そのまま強引に入り込んでくる。 「い……! あぁっ、や、待って、待っ……!」  胎内であられもない音が響いている気がして、耳を塞ぎたくなる。そこから競り上がる鋭すぎる愉悦の波に、眼窩でちかちかと火花が散った。 「やだっていうわりに、こっちはガチガチだし……中もやめないでって言ってるみたいだけど……?」  言ってねぇよ……!  言いたいのに、口を開けば嬌声しか出てこない。  そんな自分を歯痒く思うのに、身体はもはや先を求めるばかりだった。 「ほら……」 「い、ぁ……っ、あぁっ……」  この期に及んで逃れたいと思っても、後の祭りだ。そんなふうに、戯れのように揺さぶられるだけで、身体は簡単に歓喜を覚える。  熱く充血した粘膜が縋るようにロイへと纏い付き、知らしめるようにゆっくり掻き混ぜられれば、呼応するみたいに内壁がいっそう収縮する。  強制的に開かれたその場所へと、怖いくらいに高ぶったそれが何度も押し入ってくる。やがてぐぽぐぽとでも言うような、形容しがたい音と感触が身体の中から響いてくる。 「ひ――ぁあっ、や、ぁ、だめ、だめ……!!」 「だめ、じゃ、ねぇ、だろ……?」  腰の動きに合わせて、ロイの呼吸が荒くなる。  焦らすみたいに深く浅い抽挿を繰り返されて、その刹那、不意打ちのように最奥を突き上げられると、閉ざされているはずのリュシーの視界が真っ白に弾けた。
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