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「は……? ぁ、なに、が……っ」
「何って……」
ふ、とロイは息をつき、「これだよ」と誇示するみたいに腰を押し付けてくる。
言われてみれば確かに根元が太い。太いというか……丸い? 何か瘤状の膨らみがある気がする。
「これがあるから、俺は出したらしばらくは抜けない」
「は……?! 何だよ、それ……っ。んなの、聞いてな……っ」
「まぁ、わざわざ言うほどのことでもねぇかなって」
自分からすれば当たり前のことだし。と、ロイは笑うような呼気を漏らした。
いや、それは言えよ……!
リュシーが思うのも当然だ。
そもそも出したらしばらく抜けないって何だよ! 冗談じゃない!
「まぁ、そんな何時間もかかるわけじゃねぇから、大丈夫だよ」
「だから、あんたの大丈夫はっ……」
当てにならない、と続く言葉を、首筋を食まれることで阻まれた。
「いいから、お前ももう一回くらい達こうぜ……?」
いこうぜって……そんな散歩にでもいくみたいに!
いろんな意味で唖然とするリュシーの素肌に、ロイの犬歯が触れる。髪に鼻先を埋めるようにして、生え際に舌を這わされ、何度も項を甘噛みされた。
「ぃ……っあ、もう、無理……っ」
「無理じゃねぇ、って……」
ロイの手に指をかけても何の意味もなさない。
構わずロイの手は服の上から胸元をまさぐってくる。その一方で、胎内から穿たれ、外からも腹部を圧迫される。
「や……っそれ、やだっ……や、あ!」
間に位置する中のしこりが挟まれ、押し潰されるのが分かる。たちまち身体の奥に熱が灯り、透明な雫に濡れたリュシーのそれが、ひくんと震えて反り返る。――出せないのに。
「は、リュシー……っ」
名前を呼ぶ声が、吐息と共に肌を掠める。
リュシーを求める動きが早急になり、肌のぶつかる音がひときわ高くなった。
「あぁっ、ぁ、っ――!!」
一拍後、リュシーが再び上り詰めたのと同時に、身体の奥の奥へと熱い飛沫が注ぎ込まれた。それが逆流しなかったのは、やはりロイのその〝特性〟あってのことなのだろう。
事実、ロイのそれは大きさや形だけでなく、吐き出したその量も半端なかった。
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