18.魔法の訓練

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「いいよいいよ、ほんと何でも言ってよ。何でも聞くよ」 「はい……えっと……」  ジークはカップをソーサーに戻すと、記憶を辿るようにぽつりぽつりと話し始めた。 「最近、俺……身体の調子はいいはずなのに……」 「あぁ、それはいいことだなぁ」 「はい……なんですけど、そのわりに……全くないんです」 「ん……? ないって、何が?」 「その……………せ……よ……が」 「んん? ごめん、よく聞こえなくて」 「だから………あの、……せ……ぃよ……」 「え?」 「だ、だから……っ…………せ、……性欲がっ………ないんです……っ」  結果、間もなく彼の口から飛び出したのは、あまりに思いがけない言葉だった。  それを耳にしたリュシーが、その背後で思い切り噴きそうになったのは言うまでもない。
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