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ギルベルトに触れられるのは嫌で……アンリはそれほど嫌じゃなかった。
そこには少なからず気持ちが関わっているのだろうかと思っていたけれど、本当は単なる〝種族特性〟と言う言葉だけで片付けられてしまうものなのかもしれない。
だとしたら……。
正直ほっとする。
ほっとするけど、何だろう。
ちょっと寂しいような感じもする。
……いつかその真相も聞けるだろうか。
茫洋と思いながら、ジークは甘く温かな夢の深淵へと落ちていった。
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