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「口を開けろ」
「ぁ、え……?」
ジークが戸惑いの色を浮かべるのも構わず、アンリは指先でジークの口を割った。
その隙間から、中の液体を一気に注ぎ込む。
「……んんっ……! ……っ、ぅ、けほっ……」
ジークは咳き込みながらもされるがままにこくんこくんと喉を鳴らした。
味的にはさらっとして飲みやすかった。ほのかにフローラルな香りがするのは花の蜜と薔薇が使われているからだろうか。
瓶の中身が一滴残らずなくなったのを見届けてから、アンリは傍らに空瓶を転がし、改めてジークの身体を押さえつけた。
「……もう一度言え」
「え……っ、あ……?」
「お前の望みはなんだ」
囁くように問いながら、見せつけるようにゆっくりと腰を引く。同様に奥へと戻し、かと思うとすっかり膨らんで主張するしこりを胎内から不意に押し上げる。
「あ、ぃっ……あぁっ!」
ジークは弾かれたように喉を反らした。
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