♥19.夢か現か

13/24

987人が本棚に入れています
本棚に追加
/260ページ
「あ、あぁっ、ひあ……!」  白濁の泡立つ水音と、肌のぶつかる音がひときわ大きくなる。  ジークの表情がいっそう(とろ)けていく。  揺さぶられるのに合わせて、尖った胸の先がシーツに擦れるのが気持ちいい。  口端からだらしなくこぼれた唾液が幾筋もの線を描き、生理的な涙がとめどなく目元を濡らす。 「あぁ、あ、んっ、い……――っ」 「……っ」  行き止まりを躙られながら、再び注ぎ込まれた白濁の熱さを、ジークは恍惚とした表情で感受する。感受しながら、自身もまた何度目か分からない精を放っていた。
/260ページ

最初のコメントを投稿しよう!

987人が本棚に入れています
本棚に追加