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「っ――!!」
声にならない悲鳴が上がる。
これ以上はないと思っていたのに、更に奥へと先端が届く。
行き止まった場所を何度も突かれて、逃げたいように身体が仰け反る。
強い圧迫感に呼吸が乱れ、怖いように背筋が冷えた。そのくせ内壁は嬉しいみたいにアンリのそれを締め付けるのだ。
出さずとも――。
言われた言葉の続きが気になるのに、それを問い返すような余裕もない。
「ひぁっ、あ、や、あぁっ」
律動に合わせて吐息が跳ねる。
力の入らない両腕を捕らえられたまま、何度も最奥を穿たれる。そのたび視界に星が瞬き、口端からは唾液が伝い落ちる。
差し出すみたいにさらした胸の先が硬く凝って、腰の奥へと集まる熱が温度を上げる。ひらひらと揺れる黒いリボンの下では屹立がいっそう嵩を増し、疼くような甘い痛みに唇がはくはくと開閉した。
「い、あぁっ、深……っ、や、こわ、ぃ……っ」
アンリは突き出すように腰を浮かせて、更にジークの腕を引いた。必然とジークの身体も浮き上がり、残された後頭部と肩がシーツに擦れた。
アンリが動くたび、身体の奥がこじ開けられるような感覚がする。やがて躙られていたそこが次第に綻び、アンリの形に合わせて口を開く――。
「あ、アンリさっ……それ待……っい、いやです、無理……!!」
未知の感覚に総毛立つ。
あふれる涙が止まらない。
けれども、どんなに懇願しても、首を振っても、当然のようにアンリはその手を止めてはくれなかった。
縋るように向けた視線がかち合っても、静かに情欲を孕んだ瞳で見つめ返されるだけで、腕を離してくれることも、繋がりを浅くしてくれることもない。
それどころか――。
「――希望通り注いでやる」
「……!」
低く囁くように落とされた声に、ジークの喉から引き絞られるような音が漏れた。
アンリは口端を微かに引き上げ、次には一気にその環を貫いていた。
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