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「ぁ、あ……っ」
衣服の陰になっていて、晒されたノエルのそれはジークからは見えない。けれども、腰に手を添えられ、ひくつくそこへと切っ先があてがわれるとその反応は自ずと伝わる。くち、と微かな水音がする。ジーク同様、ノエルもしっかり反応している。──どころか、
「ぃ、ん……っ、……！！」
泥濘を押し開き、少しずつ埋められていく質量は想像以上で、ジークは思わず息を呑んだ。
「あぁ……さすがとでも言えばいいのかな」
「ひぁ、あ……！」
「久々に……」
強請るように絡み付く内壁を引き摺りながら、ノエルのそれが更に奥へと割り入ってくる。ジークの種族特性――あるいはノエルの体液のせいか、痛みらしい痛みは感じられない。身体は従順に受け入れようと両手を開くし、下腹部だって一向に萎えない。それでも、今までにない圧迫感が苦しくて上手く息ができない。
「大丈夫だよ、怖くない。……ほら」
窺うように揺さぶる所作は確かに優しい。けれども、それだけでも弾かれたように上体が反れて、はくはくと唇が戦慄いてしまう。そんなジークにノエルは僅かに眉を下げ、その唇を舌先で舐める。大丈夫だよと宥めるように。すると思い出したようにジークの舌が差し出され、懐くかのようにゆるゆると擦り付けられる。
「ん、ん……」
艶めかしい音を立てながら、ジークはノエルの唾液を啜る。舌の根に溜まるそれにこくんと喉を上下させる。それを幾度か繰り返すうちに、身体が勝手に弛緩していく。
「いいね、君……」
熱を乗せて吐かれる呼気が口元を掠め、唇を被せられる。かと思えばいっそう胎内で膨張した熱に意図せず痼りを圧し上げられ、びくんと腰が引き攣った。
「ひ、ぅ゙……！」
口付けの中で悲鳴が上がる。昂ぶっているせいでそこは既にぷっくりと膨らんでおり、続けざまに躙られると堪えるまもなく白濁が散る。
「ふふ……すごいな。気持ちいいよ、ジーク」
「んぁっ、あ、待……！」
「その待っては、どっちかな……？」
達したせいできゅうきゅうと収縮する隘路をノエルは試すように掻き混ぜる。そのたび残滓のような雫が互いの腹部を濡らし、びくびくとジークの背が跳ねた。
「悪いね。もう少し奥まで挿れてもいいかな……？」
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