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毎日私が、夕食を温め、ひとりで食べる理由。
それは、私たちが『母子家庭』であり、母は『夜の仕事』をしているから。
母はもともと奔放な性格で、男友達も多かった。
そんな母と、父はしょっちゅう口論を繰り返し……。
気が付いたら、母と私を置いて、消えた。
離婚届だけを残したまま。
母も気楽なもので、父がいなくなったと知ったその日のうちに、残された離婚届にサインし、役所に出してきた。
見た目はまぁまぁ良いようで、ふたりで暮らすようになってからは、しょっちゅう違う男友達が遊びに来た。
私は、何となく察して、そんな男友達が来る日には近所のネットカフェで一夜を過ごした。
母の『そういうところ』は、見たくなかったから。
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