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ほとんど顔を合わせることのない『母子家庭』。
そんな、ある日のことだった。
「仕事……辞めてきた。」
それは、唐突な母の決断。
「はぁ!?……生活、どうすんのよ!私のバイトだけじゃ食べていけないでしょ!!」
私は憤った。
小遣いなど貰えない、自分の遊ぶ金は自分で稼いでいた。
母が働いて得た金は、家賃と男遊びでほとんど消えていった。
そんな中、家賃すら私に払えというのか、と。
「お金は……援助してもらえることになったの。その……彼氏から。」
「……あっそ。じゃぁ、好きにすれば?」
「あんたにも、協力して欲しいのよ。」
「……男遊びの協力?……そんなのは嫌。」
「……子供が、出来たの。」
「……え?」
それは、衝撃的な母の告白だった。
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