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「ふうぉ~ はひゃ~ へやぁ~」
もう自分でもなんて言葉を発しているのかも分からなくなっていた……
ダメだ、今 いたずらでお尻を指浣腸をされたら出ちゃう。後ろから押されて前から出ちゃう。今は冷えたビールも高級ワインもいらない。一切の水分を受け付けない。つばを飲み込むことですら厭わしく思う。
「それでは多数決を取りましょうか?」
よし、終わる……
賛成でも反対でもこの際どちらでもいい。早く決着がつき、会議さえ終わってくれれば。
「それでは、順番に……」
多数決の投票が始まろうとした、次の瞬間、1人の男が左手を耳に付けて綺麗に挙げた。
「ちょっと……よろしいでしょうか?」
「あぁ?」
何してくれとんねん。
手を挙げたのは坂本。このあと虎鹿屋でラーメンを一緒に食べるであろう坂本が手を挙げて多数決の開始を止めた。
許すまじ!
まさか、仲間だと思っていた坂本に裏切られるとはな~。もう怒った、まじで怒った。今日は坂本とは虎鹿屋には行かない、1人でつけ麺すすってろ!
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