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迎え火
かーちゃんが天上からネーチャンの様子をみてはイライラ尻尾を叩きつけた。
兄ちゃんは尻尾に誘われて俺を誘う。
しょーがねーなぁ。
どすんばたんとふたりでかーちゃんの尻尾を取り合って寝転がる。垂れ目模様の兄ちゃんはずっと俺らを待ってたんだ。はしゃいじゃうのはしょうがないじゃん。
ガブッと噛んだら撲られた。兄ちゃんはさっと逃げてた。
ごめんよかーちゃん。ちょうしにのった。
ぐるなぁと鳴いてかーちゃんは兄ちゃんと俺を纏めて抱いて頭から尻尾まで舐めてくれた。くすぐったくてうれしい。デメがかけてきてやっぱりかーちゃんに捕まえられて舐められた。
かーちゃんは、俺たちをぎゅうと抱いてぐるぐる喉をならしていたけど、ネーチャンを鋭い目でみてたんだ。
ネーチャンはかーちゃんがいないとダメなままだ。空っぽのままだ。
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