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一卵性双生児。
本来一人分が適正であろう容量を分け合った俺らは、生まれた時えらく小さかったらしい。
いや、確かに中学ぐらいまでは学年の背が低い子ツートップだった。
てっちゃんはそんな俺らをいつも一生懸命に守ってくれた。集団登下校の時は右に長男、左に次男と常に手を繋いでくれた。
てっちゃんは─────この小さな町内でも評判の美少年で賢くて、その笑顔はいつも極上にキラキラだった。
一人っ子ゆえか少々ワガママで俺様気質ではあったが、それもまた俺らにとっては頼り甲斐があって素敵に映ったものである。
「刷り込みってヤツだなー」
「そうだなー、俺らは素直で可愛いヒヨコちゃんだからなー」
二人がいっぺんに絡みついた体は想像よりも細かった。
いつの間にかてっちゃんは俺らより小さくなっていた。
これからは俺らがてっちゃんを守ってやるんだ。一生。
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