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ending
陸とてっちゃんが旅立った後、寂しさの余り大泣きする俺を見かねたオトンは俺を愛車に押し込んで高速に乗った。
「空クン大丈夫!新幹線より早く着くから!!」
オトン………義務教育中、学校行事には欠かさず顔を出してくれたオトン。その度に周囲から反社会的なヒトではと勘違いされて来たが、昔から家族の涙に滅法弱い心優しき頼り甲斐のあるオトンだった。大好きだよ。
ただ、ルームミラーに映るサングラスを掛けた顔は見慣れた俺でもちょっとイカツイと思う。夏場の運転に欠かせないとは言え、急ぐ道程で職質されるんじゃないかと危惧してしまう。
「りっくんと空クンは一心同体なんだから、二人まとめて気持ちよく送り出してあげたら良かったねえ。ごめんねえ」
「オトン……!ごめん〜〜〜……でもありがとぉぉぉ……!」
「泣かないでえええ」
てっちゃん見守り隊の片割れとして如何なものとは思うけど、俺は陸と離れて暮らせない。半身が捥がれたように辛い。オカンのお腹に居た時からずーっと一緒だった陸が隣に居ないなんて耐えられないんだ。てっちゃんが居ない事も寂しいけど、それとはまた別腹なんだ。
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