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秋の夜長、双子との時間は甘くて濃い。
「明日も早いだろっ」
「「だっててっちゃんが褌萌えとか言うからー」」
「それはそれでまた違う話……アッ……!」
快楽耐性が低い自覚はしっかりある。俺は双子の攻めに弱い。からっきし弱い。
でもしょうがなくないか?二人掛かりでこんなに大事に触られて愛されて、脳内で快楽物質、興奮物質、おまけに幸せホルモン・セロトニンが大量に噴き出してもそれは自然の摂理だと思う。
「てっちゃん可愛いねえ」
「気持ちいいねえ」
「「大好き」」
『俺も』って答えられないくらいに降って来るキス、極限に甘やかす愛撫からは逃げようがない。四本の腕と二十本の指、熱の籠もった四つの目は俺を捉えて離してくれない。
同じ顔と同じ声、同じ愛情で翻弄するのはズルい。心地良すぎてマジでズルい。もう、感覚も感情も遠い彼方に飛んで行ったまま帰って来られなくなりそうだ。
─────愛してるよてっちゃん
─────大好きじゃ全然足りないよ
うん、知ってる。
俺も大好きだよ、愛してるよ。
このままずっとずっと、俺とリクとソラのサンコイチで─────ずーっと一緒に生きていこう。
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