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「それでは5分間、自己PRをお願いします。」
時刻は5時50分、面接官は5名。
僕は5度目の転職を探し中の27歳。五木 勝喜。
この会社は、某有名な大手IT社。
本社はフランス、日本を入れた世界15か国地域に滞在している。
今の時代、パソコンがあれば何でも出来る世の中で時代の最先端を行くIT社。スマートフォンが復旧した今、誰もが使うアプリ。
アプリに特化した新事業を立ち上げるため採用枠5名。
僕は、この5分で戦わなければならない。5分と言えば僕にとって思い出深い時間。
僕は高校時代に剣道をやっていた。試合時間は5分。その5分の間に勝負が決まらなければ、延長3分が与えられる。
同じ5分でも剣道とは違い、面接は延長の時間をくれない。面接官は5名。剣道の試合では、戦う相手は一人。一人相手に5分間の間に一本を取らなければならない。その一本を取るのが、どれだけ大変なことか僕は試合の時感じていた。
面接官は5人、全員から一本とるとなるとそうとう大変なことだ。剣道では竹刀があり、竹刀で相手と戦う。面接は違う。
言葉と言う剣で五人を相手にしなければならない。そうなると武器は声。5人の急所を突く声と言うなの剣で5人全員から一本を獲得しなければならない。
その時、緊急事態が起きた。
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