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「……と言う事で、行くわよ!」
そう叫ぶ美咲に、修治は
「何処に?」
と聞き返す。
「はぁ?何言ってるのよ!教授を探しに行くのよ!まだ、そんなに遠くへは行ってない筈」
美咲がガッツポーズを作って叫ぶ。
「え〜!」
「文句言うなら、あんたは帰りなさいよ!美咲は1人でも教授を探すから!」
そう言って歩き出した美咲に
「分かったよ!行くよ。探せば良いんだろう?」
と言って美咲の後を歩き出した修治に、美咲は立ち止まり振り返ると
「ちょっと!女の子を前に歩かせるってどういう事?一緒に来るなら、前を歩きなさいよ!」
美咲はそう叫んで、修治を前に押し出した。
修治は苦笑いしながら
「分かったよ。ほら」
そう言って手を美咲に差し出す。
美咲が目を座らせてその手を見ると
「何よ」
と呟くと
「いや、怖いならな手を繋いで歩こうかな?って」
そう修治に言われて、美咲は目を見開き
「はぁ?なんで私が修治なんかと手を繋がなくちゃならないのよ!」
と叫ぶと怒って歩き出した。
修治は美咲の背中を溜め息を吐いて見つめると
「美咲、待てよ!」
そう言って追いかけた。
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