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あんなに仕事が好きで、
あんなに意欲に燃えていたカズは
どこへ行ってしまったのか。
オヤジのように酒を飲み、
オヤジのように熱く語るカズはもういない。
今、俺の目の前に居るのは、
俺に心を委ね、緩やかな時間に身を置き
まるで気の抜けた、ぬるいビールのようになってしまったカズ。
そんな女にしてしまったのは
俺だ。
間違いなく、俺。
愚かで、
浅はかで、
我が儘で、
勝手な
俺の歪んだ愛のせい。
もう、手遅れなのか。
それとも
まだ、間に合うのだろうか。
もし間に合うというのなら、
俺はどうすればいい?
大切なものを取り戻すために、
何をすればいい?
答えを。
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