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車のシートを倒し寝袋に体をねじ込もうとした時、助手席側のドアが開いた。 「ここで寝るつもりですか?」 そう言いながら乗り込んできたニーロが助手席に座る。 「まさか一緒にってわけにはいかないだろ。」 「俺は構いませんよ。コウタさんと抱き合って寝るなんていい夢見られそう。」 2つあるベッドルームの一部屋にカズ、もう一部屋にニーロとスアンが泊まる予定だった。 元々明日の朝現地入りする予定だった俺は初めから車で寝るつもりで寝袋を積んできた。 「おまえとね。うーん…窮屈だよな。おまえデカいし。」 「スアンとでも良いですけど…アイツもデカいか。」 「蹴り出されそう。」 笑いながらそう言いニーロを見るとニーロは無言でニヤニヤと笑って返す。 「車で寝るの慣れてるし、今日はそのつもりだったからご心配なく。」 「じゃあ俺もここで寝ようかな!」 ニーロはそう言いながら助手席のシートを倒した。
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