受賞

つぐない

すこし、考えられるような、そんなお話にしました。

山城 木緑

11分 (6,431文字)
今、目の前にあるもの、ネットに溢れるもの、それは真実なのか……そんなことを考えられるきっかけになればと書きました。

97 1,437

あらすじ

数々の犯罪を犯してきた男が刑期を終えた。 反省しようにも、もう男は歳をとりすぎていた。 男の目に入ったのは、生け垣に刺さったひとつのゴミ。 男はそのゴミを拾い、ひとつの小さな決意をした。

目次 2エピソード

感想・レビュー 3

劇的でなくても、それが人生

読了し、不思議な感動をおぼえました。 一人の罪人の、晩年の物語。一言であらわすとすればそうなのだろうけれど、そんな彼のエピソードの中には、思いやり、嫌悪、諦念、贖罪、正義感、そして絆。様々なテーマが
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罪人は悪人なのか

山城さんは「世界が優しくなりますように」と祈りを込めて小説を書いています。 優しい世界とは何なのか。 私は「自分とは異なる境遇や考え方の人を頭ごなしに否定しない」ことだと思います。 自分と異なるものを
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心を揺さぶられる作品

本当のリアルがそこにありました。 前科者のホームレスに対する人々の冷たい反応は、 誰もが思う当たり前の反応だと思います。 最後にゴミ拾いをしようと思う心意気にも、誰も気づかない。 唯一気付いたのは
ネタバレあり
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