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俺は決めた。
左手に腐った飲み物が入ったペットボトルを、右手に温かいお茶が入ったペットボトルを持ち、やっと決めた。
この通りに溢れるゴミたちを片付ける。
今まで、誰がどうやって拾って綺麗にしてきたのか。役所か。ボランティアってやつか。そんなもんは知らねえ。それでも、通りには馬鹿にしたようにゴミが溢れてる。
俺みたいなもんだ。
生まれた時は、確かなものだったろう。それが、汚ねえゴミとして町に嫌悪を生んでいる。
それらを掃除しよう。
それが、俺にできること。
ゴミ拾いを始めてやろう。
何の決意だよ? って馬鹿にするかい? 頑張ってきたあんたらにはそう映るだろう。でもな、俺には信じられないほどの決意さ。
俺の50年を拾い集めてみようじゃねえか。
そこに何があるのかなんて、分からねえけどな。
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