高学年のお節介

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高学年のお節介

 話せなくても動けなくても。  勉強もスポーツも何にもできない、取り柄のない子どもでも。  それでもなんとかやって。  低学年までは。  高学年になってからが地獄だったんだ。  私が話せないことを、周りがガミガミ言ってくる。 「こんなんじゃあ、いつかほんとにひとりになるよ!?」 「嫌われるよ!?」 「社会でやってけないよ!?」  うるさい、と思った。  言い返せないけど。  そんなことは、本人が一番よくわかってる。  そんな自分が嫌いで、だから変えたいと思ってる、けど、んだ。  。  
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