死神屋はじめました

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じゃないよー!終わらせないよ!?まだ聞いて!? でね、駆けつけてくれた看護師さんをどうにか誤魔化してまた1人になったあと、あたしはそのユーレイとお喋りしようと思って、声をかけたんだ。 「ねぇ、あんた誰?なんで死んだの?」 我ながら失礼な質問だけど、まあ死んでるから許して?なんて考えていたら。 「僕は南野大悟。それなりに有名な作家さ。死因はよくある交通事故だよ」 ふーん、作家だったんだ〜…… って、えっ!? 「マジ!?あの南野大悟!?」 南野大悟と言えば、あまり本を読まないあたしでも知ってるくらい著名な作家だ。国語の教科書にも載っていたし、中学の読書感想文の課題図書にもなってた(あたし別の本読んだけど)人だ。 「うそぉー、マジのマジ!?サインちょうだい!」 我ながらミーハーなやつだとは思うけど、あたしは別にサインを転売しようとか思ったわけじゃない。教科書の話が面白かったからこう言ったのだ。 しかし……現実は、甘くない。 「それは構わないけど……僕、ものに触れないよ?」 デスヨネー………
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