三題噺の名残

奇天烈世界

　ついこの間、知ったこと。
　三題噺は
　お題の一つをオチにしなけりゃいけないらしい。
　らしいのだけど
　ここのサイトの三題噺に
　オチの縛りは無いみたい。

　そりゃそうだ。
　参加する人を増やしていきたいのなら
　規則は緩い方がいい。

　書く側としては
　オチのネタが誰かと被れば
　これほど虚しいことも無い。
　読む側として考えるのなら
　参加作品全作の
　パターンが同じになるとか苦行。
　数作読めば飽きちまう。
　オチの無い、話が好きな人も居る。

　この三題噺コンテスト、参加者が毎回結構集まってくる。ただねー、書く人数と読む人数の、バランスがちょい悪いみたいだ。

　読み手の不足は、どのサイトでも問題になる。
　文字を読む以外の遊びが充実したこと、これが一番大きいだろう。
　もう一つ、小説投稿サイトが増えて、老若男女、誰でも気軽に作者になれる、便利な時代に変わったことも、読者が減った理由だろうね。
　作品を作る側に回ってしまえば、自作が一番可愛くなるし。他人の作とか二の次よ。物書きは、そんな具合で丁度いいのさ。

　更に加えて、忘れちゃいけない最後の一つ。
　人口減少、少子化問題……おんや～、鼻で笑ったね？　これだって、馬鹿に出来ない要因さ。
　人口に占める読者の数が、どのくらいかは知らないけれど、分母の数が急加速気味に減ってけば、分子もどんどん小さくなるさ。分子が減るのに文士が増えるってんだから、読者が見当たらなくなるのも頷けるってもんだね～。

　さて、この少子化。一体どこまでいくんだろう。どんどん進めば、集落が消え、町が消え。しまいに国も減っていったり？　絶滅危惧種のレッドリストの、表紙を飾るは人間様よ！　そんな時代も来るのかな？

　そんな調子でお待たせしました、お題が三つ、整いまして。
　今回のお題は『太陽』『坂道』、そして『天然』。
　万葉が綴る古拙の小話、どうかご笑納くださいな。