第二日:「鍵屋への電話」

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鍵は思うよりもあっさりと開いた。 ほうっと息を吐き、店主は中の人に開いたことを伝えようと戸を開ける。 「もう、大丈夫…」 …そこで、店主は違和感に気付いた。 引き戸を開けると中に誰もいなかった。 代わりに床には無数の黒い足跡。 室内履きと思われる靴の黒い煤けたような足跡が大量にあるのみだ。 …(すす)
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