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そんな中、事故は起きた。
重量オーバーしたバスのブレーキが壊れ、坂道を逆走したのだ。
道の先には定期便の貨物列車。
バスは列車に後ろから衝突した。
「中の人間も将棋倒しになったらしくてな。俺ぁ次のバスを待っていたから助かったんだが、バスはペチャンコ。中の人間はほぼ即死って話だった。」
事故は地元紙に大きく取り上げられ、バスの会社は経営不振で倒産。
別の会社が後を引き継ぐも山に行くには別の迂回ルートを通ることになった。
「列車も時代とともに廃線になっちまって今は線路の跡しか残ってねえ…で、事故の直後くらいかなあ?この荷札が下がり始めたのは。」
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