月曜日 14:00

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月曜日 14:00

一斉にそこら中の学校に下校指示が出されたからか、道や駅は大混雑だった。 AIが機能停止しているので、情報がいかずに大勢が押し掛けたのだろう。寄り道は駄目だと言われたけれど、と思いながらもコンビニでアイスを買って、少し時間を潰そうと、小さな公園のベンチに座った時だった。 「やっほ」 「あ、ども」 今朝、黄色い三角波を揺らしてた彼女が、僕の姿を見つけてゆるりと手を振った。そのまま同じベンチの端っこに腰かけて、じっと僕の事を見つめる。 「何」 「いや、アイス美味しそうだなって」 「あげないよ」 「欲しいなんて言ってない」 だってもうかぶりついてしまったから、これをあげたら間接キスじゃないか。 なんて普段なら絶対思わない事を脳裏に浮かべられるのはパルスが無いから。 AIがすぐそう言う考えはいけないとか脳裏で言うから、いつもは絶対最後まで思えないけれど。そう思うと、うわ、意外と自由じゃんか、何て思ったり。
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