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次、化学か…… 黒板に書かれた”化学室に移動”の白い文字をみて 気だるく溜息を付く。 今学期に入ってから隣のクラスと合同で 授業をすることになった。 理系と文系の比率が1:2の割合になっている為、 文系がこの教室と隣の教室でそれぞれ 英語と国語に分かれるまでは良いとして、 更に人数の少ない理系組はわざわざ離れた 化学室に追いやられることになった。 で……よりによって化学室ですか。 行きたくないな。 昨日の今日だからといって 別に何があったわけでもないけど 何となく三塚の顔を見るのが気が進まない。 だからといってそんな理由でサボるわけにもいかず 渋々シナップスを強引に繋げて化学室へと向かわせた。 授業中、ついつい無意識に三塚を目で追ってしまう。 いや、授業中だからこそ先生を見ていて当たり前なんだけど。 ただ頭の中は勉強以外のことが縦横無尽に駆け巡っている。 昨日のアレってやっぱ付き合ってるってことだよね。 あの後、二人で何処かに行ったのかな。 一体どこ…… 「月島さん、ここの化学公式何の法則か分かりますか?」
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