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現実その4(透羽目線)
久しぶりにゆっくり眠れた気がする。
それもこれも海羽に再び出会って海羽を抱いたからか。
これから海羽と幸せの日々を送れる。
そう思っていた・・・・。
目を覚ますと、また海羽は俺の隣にはいなかった。
「なんでなんだ」
風呂にもいない。トイレにもいない。
着替えもない。もう海羽はここにはいない。
ピアスの入った箱も、テーブルに置いてある。
「海羽・・・」
海羽を抱いたとき、海羽は俺のことを少しは気にしてくれてたと
感じた。
好きでもない男と2度も寝るような女ではないはずだ。
あんなに可愛いことをいってた海羽。
なぜ俺が目が覚めると消えてしまうんだ。
また会えるだろうか。
いや、2度目があったならきっと3度目があるはずだ。
ネックレスは??残っていない。外し忘れたんだろう。
あれは1点ものだと店員が言っていた。ネックレスをしていたら
きっとわかるはず。
きっと会えることを信じよう。そして次に会った時は絶対に離さない。
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