現実その4(透羽目線)

1/1
前へ
/59ページ
次へ

現実その4(透羽目線)

久しぶりにゆっくり眠れた気がする。 それもこれも海羽に再び出会って海羽を抱いたからか。 これから海羽と幸せの日々を送れる。 そう思っていた・・・・。 目を覚ますと、また海羽は俺の隣にはいなかった。 「なんでなんだ」 風呂にもいない。トイレにもいない。 着替えもない。もう海羽はここにはいない。 ピアスの入った箱も、テーブルに置いてある。 「海羽・・・」 海羽を抱いたとき、海羽は俺のことを少しは気にしてくれてたと 感じた。 好きでもない男と2度も寝るような女ではないはずだ。 あんなに可愛いことをいってた海羽。 なぜ俺が目が覚めると消えてしまうんだ。 また会えるだろうか。 いや、2度目があったならきっと3度目があるはずだ。 ネックレスは??残っていない。外し忘れたんだろう。 あれは1点ものだと店員が言っていた。ネックレスをしていたら きっとわかるはず。 きっと会えることを信じよう。そして次に会った時は絶対に離さない。
/59ページ

最初のコメントを投稿しよう!

398人が本棚に入れています
本棚に追加