パーティー(京香&仁志)

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パーティー(京香&仁志)

「あーあ透羽さんを怒らせちゃって・・・」 「うるさいな。お前なんだよ」 「失礼ね。私は皆川京香。透羽さんのファンよ。 あなたはなぜ透羽さんの彼女を知っているの?」 「あいつは俺の女だった。」 「だったって・・・」 「身分の違いのせいだ。俺のおもちゃになるはずだった」 「あらら・・・透羽さんもあなたも、あんなおこちゃまの どこがいいのかしらね?」 「うるさい。」 「ねえ、あなたの名前教えて?」 「長内仁志」 「仁志さんね。あんなつまんなそうな女いいじゃない。 私と朝まで一緒にいない?」 この男、使えそうだわ。ひとまずこちらの駒になるように仕向けないとね。 「朝まで?俺を楽しませてくれるのか?」 「そうねえ。さっきのおこちゃまよりは全然いいと思うわ」 「なら今すぐ楽しませてくれ」 「じゃあ、いきましょう」 京香は仁志の腕につかまり、会場を後にする。 仁志はタクシーの運転手に 「一番近くにあるホテルにいってくれ」 と告げる。 「かしこまりました」 「ラブホテルじゃ嫌よ。」 京香は仁志の肩にもたれかかる。 10分ほど車を走らせてついたところは高級ホテルだった。 「さすが、お金持ちは違うわね。」 「あのパーティーに参加しているならお前も金持ちなんだろ?」 「まあね」 フロントへ向かうと 「長内様、いらっしゃいませ」 と迎えられる。 「一番いい部屋に泊まりたい」 「かしこまりました。すぐに用意します」 とあっという間にスイートルームへ案内された。 「ステキなお部屋ねー」 「そんなことはどうでもいい。脱げ!」 と仁志は京香を窓側に追い込んだ。 でも京香はひるむことなく 「そんなに焦らないで!一緒にお風呂でもどう?」 「そんなのどうでもいい。ひとまず抱かせろ!」 と無理やり京香のドレスを脱がそうとする。 「仕方がないわね。じゃあ楽しみましょうか」 と京香は自分からドレスを脱いだ。 京香が下着姿になってすぐに、仁志は京香をベットに押し倒し 獣のように京香の体を食いつくす。 仁志は何度も何度も京香を抱いた。 仁志は京香を抱きながら、この女を使ってあの男から海羽を取り戻す。 あの時、俺と海羽の結婚を反対した母は死んだ。もう俺の自由だ。 海羽は絶対に取り戻す。 息も絶え絶えに二人はベッドに横になった。 「仁志さん、ステキ。初めてだわこんなセックス」 「意識が飛ばないお前もすごいな」 「あなたは、あの彼女とよりが戻したいのよね?そして私は透羽さんと 結婚したいの。お互いに狙いは同じよね。手を組まない?」 「俺も今、そう思ったよ」 「じゃあ、決まりね。乾杯しましょ!」 京香はワインをグラスついで1つを仁志に渡す。 「私たちの幸せと、あちらの方たちの不幸に、乾杯!」 2人は怪しい笑みを浮かべてワインを口にした。
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