再開(海羽目線)

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再開(海羽目線)

透羽さんが私の目の前にいる。なぜ? 頭がパニックだ。 透羽さんは私の手を取りエレベーターの方へ移動する。 「あの、透羽さん・・・」 どこに行くの?なぜここにいるの? エレベーターの扉が開き、中に入る。透羽さんは私の手をずっと握っていた。 どこかの階に着いて、エレベーターの扉が開くのと同時に私の手を引いて また移動する。 どこかの部屋の前でカードキーを差して、部屋に入る。 扉が閉まる瞬間に、私は扉を背に追いこまれた。 私は、罪悪感から透羽さんを見ることができなかった。 でも透羽さんは私の顎を掴んで透羽さんの方に私顔を向かせると 突然私の唇を奪った。 何度も何度も私にキスをしてくれる。会いたかった。 でも言葉にはできない。だって今日の私も本当の私じゃないから・・・。 透羽さんのキスに体の力が抜けていき透羽さんに支られる。 「とうわさん・・・・」 「海羽。会いたかった。ずっとお前に」 透羽さんは私を力いっぱい抱きしめた。 そして私をベッドに運ぶ。 「なぜ俺の前からいなくなったんだ!いやそんなのいい。 今日会えたんだから。」 怒って当然。でも許してくれてるの?会いたいって思ってくれたたの? 「透羽さん。ごめんなさい」 「海羽。俺の気持ちは変ってない。お前にいつあってもいいように。 これを・・・」 透羽さんが白いBOXを差し出した。そこにはピアスとネックレスが入っていた。 「ピアスは今してるから、バックに入れておくといい。ネックレスは 俺がつけてもいいか?」 つけてもらう資格なんてない。何も言えないでいる私に透羽さんは ネックレスを付けてくれた。 そしてまた私を強く抱きしめた。 透羽さんは私のドレスをあっという間に脱がすとベッドへ押し倒した。 透羽さんもスーツを脱ぎ捨てて部屋の灯りを消して私のもとへ。 私の髪をなでながらおでこにキスをする。 「本当に会いたかった。」 優しい声で耳元でささやかれた。それだけで体がとろけてしまいそう。 そしてまた唇へのキス。最初は軽く啄むキスからだんだんと唇を食べられて しまいそうなくらいの熱いキス。 途中で息継ぎをするのがやっと。 「海羽。海羽。」 何度も私の名前を呼んでくれる。 首筋にキスをされて少し強めに吸われる。快感に背中がのけ反って しまう。その瞬間に透羽さんは私の背中に手をやりブラジャーのホックをはずす。 今日はチューブトップのブラジャーだったからあっという間に胸があらわになってしまう。 透羽さんは私の胸へと唇を移動する。痛いくらいにキスをされる。 「や・・・ン・・・」 「何度、お前を抱きたいと思ったか」 透羽さんの手が私の太ももに移動して下着を脱がす。 「濡れてる・・・俺を欲しいと思ってくれてるんだな」 自分でも分かった。だって私も透羽さんに会いたかったから。 また今日だけだからこの時間を大事にしたい。 「ごめん海羽。嬉しすぎてもう我慢ができない。  海羽の声を聞かせて。俺の名前をよんでくれ」 と透羽さんが私の中に入ってきた。 「とう・・わさ・・・ん」 「ん?」 「とう・・・わ・・さん」 「愛してる。海羽。もうどこにもいかないでくれ」 私は快楽に溺れてしまい、透羽さんの名前を呼び続けた。 「海羽。優しくできないかもしれない。」 透羽さんは私が果てるまで何度も私を抱いた。 目が覚めると、この前と同じように透羽さんの腕枕に寝ていた。 このままここにいてはだめだと思って、ベッドから出ようとした時 ふと腕を掴まれる。 「み・・・う??」 透羽さんは寝ぼけていた。起こさないようにそっとベッドをでる。 下着やドレスを着ながら透羽さんの寝顔を見つめる。 透羽さん、ごめんなさい。 本当の私が透羽さんに好きになってもらえる自信がないです。 私を好きになってくれてありがとう。私の大好きです。 と透羽さんの唇にそっとキスをして私は部屋を出た。
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