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相馬は俺の返事など無視して、秘書と一緒になって、水着やパーカーを広げて笑っていた。圧力があるのは事実らしいが、水着を真剣に選んできたのも事実らしい。
「可愛い!!!!!!レインボーの水着!お揃いのパーカー」
水着は、膝までの半ズボンタイプで、何故かお揃いの大人用もあった。もしかして、俺と本村はペアルックでいろというのだろうか。
「こっちもいい!白に近い編み込みのパンツに、尻に羽の柄、パーカーに羽の刺繍!!!!!!」
相馬は俺にパーカーを被せて、悲鳴を上げていた。
「似合う!!!!!天使!!!!!不貞腐れた天使!」
これは、パワハラではないのだろうか。
「相馬部長、こちらもいいですよ」
秘書と相馬は、キャッキャと騒ぐと、今度は上下が迷彩柄のジャージを出した。
「でもな……夏目は、これでしょう!!ブラック天使!!!!」
黒のジャージの背中に、金色の羽が入っていた。
服装の感じからすると、かなりアウトドアのようで、探検家のような服とコンバットシューズ、それに帽子や軍手も用意されていた。
「服装は普段のままです。本村には仕事があるでしょう。巻き込まない様に」
「基本、殺人事件ならば警察の管轄だからな。公安は捜査できない」
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