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相馬の部下達は、どうも俺の護衛で泣かされているらしい。俺は、護衛は要らないと言っているのだが、公安は俺の脳に書き込まれている情報を守らなくてはいけないようだ。
だが、嫌味はここに来る度に言われるので、無視するのも慣れてきた。
俺が素通りしようとしていると、今度は悲鳴が聞こえてきて、驚いて立ち止まってしまった。
「きゃああああ!!!!!!夏目室長!少し大きくなったみたい。りりしくなって、美少女!!!!!」
更に、どこかで俺の名が呼ばれたようだが、大きく誤っている。特に、少し大きくなったのではなく、かなり大きくなったが正解だろう。それに、美少女ではない。
「かわいい!!!!!!!天使!!!!!動いている事が不思議。お人形みたい!!!!!本当に、美少女そのものよね」
「本当、綺麗でかわいい!!!!!第九公安部が外部事務所で寂しい。毎日、見ていたいのに……」
そうなのだ。第九公安部は、爆破されてしまい、公安の建屋から離れたままだ。現在は、デパートの催事場を借りて、事務所にしている。
「ドレス着せたい!!!!!」
「ち」
俺が叫ぼうとすると、西海が手で口を塞いでいた。
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