第一章

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朦朧とする意識、それなのに身体は勝手に反応を返している。敏感な花芽をいたずらにコリコリと扱かれ、胸の頂にはちょっと痛いと感じる程度の甘噛みをされる。今は、シーツに背を預けて、逃げ回っている状態だ。 「あ、ああっ!!」 腰が上へとずりずり上がり、無理やりに与えられる刺激から逃れようと必死で。さっきまで気絶していたはずだけど、また快楽を与えられて起こされた。どれほどそれを繰り返しただろうか。苦しくてたまらない。 「さぁ、孕めよ」 ゾクゾクと肌が粟立つような低く艶めかしい声で言われて、頭が一瞬のうちに冷静になった。ゴムを、この人はつけていない。これはセーフティセックスじゃないといまさらながらに気付いてしまった。 「やだっ、やっ!!抜いて!!出さないでっ!!」 私簡単に抑え込む腕に死に物狂いで抵抗する。元カレにさえも、中出しを許したことはなかった。それほどまでに気を付けていたのに。 「それは、聞けないな」 やけにゆっくりとつぶやかれた後、思い切り何かを注がれたのがわかった。こんなにも感じられるんだ、なんて思っている反面、どうしようと焦るばかりだ。 「っん!!」 ショックで、動けない私に、何かを口づけて飲まされて。やけに変な味のするソレを飲みこんで、しばらく口内を舌でくちゅくちゅとかき混ぜられる。すでにナカから男根は引き抜かれていたけど、なぜそれをするのかわからなくて、でも拒めなくて。 「眠れ、次に目覚めたら今度は会わせてやる」 「み、あ……」 わずかにその言葉だけを聞き取って、私は意識を失ってしまった。その日は夢も見ないだろうと思っていたけど、みあに夢の中で会えて幸せだった、みあは私の膝の上で丸くなって、私はそんなみあを撫でて一緒に日向ぼっこをしていた。
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