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「今、いくつだい?」
「18だよ。大学生になったよ」
「もう、そんな大っきくなったんか!成長早いな〜」
「あははは」
幽霊なんて、視えないけど。まさか、死んだひいばあちゃんが視えるなんて。
「将来は、何になりたいんや?」
「将来か…」
「どうした?」
「わからないんだ。とりあえず、大学行ってみるか…って感じで来たんだけど。正直、何したいのか、わからなくて。周りに置いて行かれる感があって…」
こぼした弱音。
誰でもいいから、この弱音を聞いて欲しかったのかもしれない。
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