憧憬

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憧憬

 美しいものを追っていたの。  眼前に広がる綺麗で眩しいものを。  掴もうと手を伸ばしてもするりと抜けてしまうものだったけれど、それでも構わなかった。  ずっと私の目の前で輝いていて。  例え一生、触れることができなくても。
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