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2分前
「あっ」
私の叫びに坂本が反応する。
「なんだ、どうした?」
「いや、スマホのバッテリーが切れた」
「なに?ってことは、本部からの指示は受けられないのか?」
目の前の爆弾には、赤のコードと青のコードだけが残っている。
どちらかを切れば爆弾のタイマーは止まるのだろうか。
デジタル表示は2分を切っている。
「しまった。俺のスマホ、ロッカーに入れっぱなしだ。他に電話ないか?あ、店の電話使ってみてくれ」
私は慌てて店の電話を探す。
レジ横に固定電話を見つけ、受話器を耳に当てる。
「だめだ、通じない。もしかしたら、犯人の仕業かも」
「まじかよ。ここからは俺たちだけで、この爆弾を何とかしなくちゃいけないんだな」
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