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https://estar.jp/novels/25695295/viewer?page=2
「ソ、ソープって! 美紀どういうことなの⁈」
しまった、興奮しすぎて弘大が後ろにいるのを忘れていた……。
「あれは寒い夜だった」ふぅと息を吐いて夜空を見上げたその口を塞ぎたかった。
「お父さんはもう何も言わないで!」
「君の名前はなんという?」弘大に向かってあごをしゃくる。
「弘大です。今の話は本当なんですか……」
「弘大君、じゃあ訊くが嘘の定義は何だ?」
「嘘は人を騙すこと──ですよね」
「だますことによってある目的を達成しようとする意識的な虚偽の発言が嘘である。どこやらの心理学者がそう言った。騙すだけなら年に一度のエイプリルフールかドッキリの落とし穴だ。俺に人を騙して達成できるものなどない。美紀、お前は落とし物をしたと狼狽えていた。それが何かと訊いてもお前は答えなかった。だから確かに口にした。お前が前日、脚立を取りに行った倉庫じゃないかと」
「倉庫ですか? ソープは僕の聞き違いですか?」
「俺に人を騙して達成できるものなどない。美紀、お前はまだ探し続けていたのか」
https://estar.jp/novels/25695241/viewer?page=2
京月ちゃんThanks!
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