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「ほら!はーやーくー言ーってーよー」
催促してくる私に勝てないと思ったのか、
君塚くんは口を開いた。
「猫に引っかかれた...」
ね、猫?それだけ?
と思ってたらまだ続きがあったらしい。
「猫だったり、俺自身が何も無いところで転んだりするから、身体中に怪我が出来ちゃう、だけ。」
はい...???
「ただのドジじゃん...」
「......あっ」
心の声が漏れてた。
君塚くんは真っ赤になった顔を手で押えて恥ずかしがっていた。
「意外と可愛いところもあるんですな君塚氏。」
「可愛くないしなんだよ君塚氏って...」
上目遣いで睨んで来ても内面を知ったら可愛く思えてきた。
もっとこの人を知りたい。
好奇心に似た何かが私の中で芽生えた。
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