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まぁ、俺の大切な人たちがいつまでもメソメソ泣いて暮らしているよりも、仏壇に線香備えたり墓参りしたりしつつも日常生活を送ってもらっている方が、俺としては気が楽だ。
そして、俺は成仏して天国だか極楽だかに行ったんだと、そうポジティブに考えて生きて行ってほしい。実際は、俺が地縛霊になってしまっていても。
そう、俺はこの敷地外に行くことができない。アスファルトの下から伸びる太い鎖が足首の枷に繋がっているせいだ。鎖は伸び縮みするが、伸びてもせいぜい一メートルほど。その可動範囲の狭さは、実家の庭で飼っていた犬を思い出させた。
さらに悪いことに、俺を自殺の巻き添えにして死んだ張本人は、自分がとっくに死んでいることが理解できないらしく、三ヶ月間毎日毎日屋上からの飛び降り自殺を繰り返している。俺は、それに毎日付き合わされている。死んでいるせいなのか、幸い痛みは感じない。それにしても、毎日毎日同じことを繰り返されていたらいい加減飽きてくる。
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