第三夜 扉の数

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第三夜 扉の数

これは小学生の時、3人兄弟全員が夏休みに体験したお話です。 二階建ての家で夏場は全ての窓や扉を開ける事がよくありました。 一階のリビングで兄弟3人でテレビを見ていました。 瞬間的に強い風が吹くと二階の各部屋の扉が、 「バタンッ!」 と音を立てて閉まる事がありました。 それはよくある事で、私達は自然と扉の閉まる数を数えました。 一つ・・・二つ・・・三つ・・・。 二階は全部で四つの扉がありました。 バタンッ!四つ。 兄弟3人が顔を合わせて「全部閉まったねー」と微笑んでいると、 「バタンッ!・・・・バタンッ!」 「・・・・・・!?!?」 怖くなった私達は誰か一人が二階を見てくるという事になり、私が行く事になりました。 恐る恐るそっと階段を上がり扉を見ると全ての扉が閉まっています。 少しホッとした次の瞬間 「キ〜〜〜。」 と音を立てながらゆっくりと空いた扉の先に細く白い腕が見えました。 急いで階段を降り駆け足で兄弟の所に行き、二階で見たものを説明し慌てて家を飛び出しました。 僕達は親が戻ってくるまで、家の中に入る事が怖くて出来ませんでした。 第三夜 終わり
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