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第六夜 新潟の心霊スポット
新潟の心霊スポットと聞くと大抵の人はホワイトハウスと答えます。
しかし実はそこよりも神聖であり、最も恐ろしい場所があります。
それが、日蓮の洞窟です。
特徴としては竹やぶに囲まれて、洞窟の中に石が積まれています。
これは筆者の知り合い(A子)が昔実際に体験した話です。
昔少しばかりヤンキーであったA子は、バイクや車を持っていた仲間と一緒にドライブで日蓮へ行くことになりました。
A子も霊感がありますが過去様々な恐怖体験があり、今回行く日蓮も大したものではないだろうと思っていました。
竹やぶに囲まれた道を通り、奥まで進むとようやくトンネルに到着しました。
入り口に着いた途端、A子はここは遊び半分で来る所じゃない事を悟ったそうです。
A子ともう1人怖いと感じた女性は車の中に残り、他の人達はみんな洞窟の中へ入って行きました。
数分が立ち仲間が戻ってきて、A子がどうだった?と聞くと、
「大した事無かったよ!石が積んであったんだけどさ、健司(仮)が蹴飛ばしてたぜ!」
A子はその言葉を聞き、一気に恐怖心がこみ上げてきました。
全員が帰ろうとしたその時、
「おい、エンジンがかからねぇー。」
そう言うと周りの竹やぶが途端にざわめき出し、うめき声の様な風が強く吹き始めました。
「ヤバイっ!」
そこにいた全員が焦り出しました。
「畜生、なんでかからねぇーんだよ!かかれよ!」
「早く!早くー!早く出してー!」
すると、後ろにいたA子と一緒に車に残った女性が突然、
「ぎゃーーーーーーっ!」
全員がその女性を向くと、その女性は涙を流しながら大きく目を開き、トンネルを指差していました。
そこにいた全員がトンネルの方を向くと、トンネルの奥から白くゆらゆらしたものがゆっくりと近づき、それは段々と人の形になっていきました。
その白いものは1人、2人、3人と増えていき、
「やべー!早くかかれ!かかれよ!かかれぇー!」
すると車のエンジンが突如かかり、そして一気に竹やぶを抜けて、一目散に逃げました。
恐ろしい体験をした仲間達は今日は全員一緒にいようと決め、仲間のアパートで集まり、朝まで眠れない夜を過ごしていました。
すると突然仲間の1人が
「健司・・・いなくね?あいつバイクだよな?どこ行った?」
全員がシーンと静まり返り、まさかとは思いつつそんな事はないと笑って誤魔化していました。
翌日の出来事でした。
別の仲間から健司が病院に運ばれたと連絡が入りA子達は皆で病院へ向かいました。
そこでA子達が見たのは、交通事故で右足を失った健司の姿でした。
第六夜 終わり。
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