第七夜 かくれんぼ

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第七夜 かくれんぼ

これは筆者が中学生の時に、当時高校生だった姉が体験したお話しです。 少年野球をやっていた時、父親が監督だったので自分の家で大会が 終わった後に、打ち上げをする事が多々ありました。 その時はチームメイトの家族も来て小さい子供もたくさんいました。 小さな子供達が自分の姉にかくれんぼがしたいと言い、家の中で かくれんぼを始める事になりました。 時刻は夜の八時半位だったと思います。 私は同い年くらいのチームメイトと二階の別の部屋でテレビゲームを していました。 一階の階段で数を数える姉の声が聞こえました。 十まで数えて 「もういいかーい?」 「もういいよー。」 「どこかなー?」 姉が子供を探しに二階に上がってきました。 すると、 「ここに隠れてるのは誰かなー?」 その後一瞬沈黙になり、ゆっくりと自分がいる部屋の扉が開き姉が 震えながらこう言いました。 「今・・・トイレのドアノブがガチャガチャしてたから見つけたと 思って開けたんだけど・・・中・・・真っ暗で誰もいないんだけど。」 すると違う部屋から子供が出てきて、 「お姉ちゃんどうして見つけにきてくれないのー?」 と言ってきたが、 「ごめんね、お姉ちゃんかくれんぼもうしないの。」 そう言って一階にいる親の元へ走っていきました。 あのトイレでドアノブを動かしていたものは一体何だったのだろうか。
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