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私は昔、空に咲く大きな花火が苦手だった。
音が大きくて、心臓にドンドンと響いて、
火花が落ちてくるんじゃないかって、
そんな心配ばかりしていた。
でも、私はいつの間にか花火が好きになっていた。
いつ好きになったのかはわからない。
でも、ほんの一瞬しか咲くことのできない花火は美しくて、儚くて、そういうところが、何だかとても愛おしく感じるようになった。
今日は久しぶりに会いに行く。
待っててね、花火。
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