リボンの別れ

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「景…」 都貴さんが私の上に重なる。 ベッドが軋んだ。 「強引のままに…」 私から取っていたリボンで、私の腕を縛る。 頭上に腕をまとめ上げる形になる。 上半身を起こした都貴さんがブレザーを脱ぐ。 リボンも外す。 その仕草が、色香を漂わせた。 一段と甘くとろけそうな匂いが強まる。 「抱きたい。」 シャツは前を開けられ、ブラのホックも外された。 スカートは乱れ、履いていた靴も床に転がっている。 「ん、あっ…」 びくんと体が跳ね、甘い声を出す。 「んっ、景…」 うわごとのように、都貴さんが私の名前を繰り返す。 「景、景…」 「いますよ、ここに…っ!」 都貴さんに答えた瞬間、都貴さんが私の感じる場所を攻めた。
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