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それだけでさっきの甘いキスを思い出す。
無意識に都貴さんのブレザーをぎゅっと握る。
都貴さんは私の頭に顎を乗せ、肩に手を当てて、ゆっくりベッドに押し倒した。
ベッドに斜めに横たわる。
「…って、何してるんですか!?」
私は我に返ってじたばたする。
そんな私を都貴さんはじっと見ている。
私はじたばたするのを止め、その視線を受け止めた。
「いつも見てた。」
雨足はさっきより強くなっていたが、都貴さんの声ははっきり聞こえた。
「いつもここの窓から…」
そう言って、顔だけを駐輪場の見える窓に向けた。
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